空の蒼さと山の碧と
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「マラソン」のチョ・スンウさんの演技について
一昨日の記事では「マラソン」のスンウ君の演技について全く触れていなかったため、書き足します。まさか2回も記事を書くとは思わなかったわ。(笑)



「パリの恋人」のキジュがシニャンさん以外考えられないように、「マラソン」のチョウォンは、スンウ君以外考えられないということについては、ご覧になった方、皆さん共通の思いじゃないかな、と思うくらい素晴らしい演技でした。

まず、声と話し方が違いました。落ち着いたいつもの声とは全く違う、高い声と音程が不安定な話し方。それにわざとらしさがなく、本当にチョウォンの話し方として一定であり、聞くほどに耳に馴染んでくるような、でもどこか違和感を残したままの話し方には一番驚きました。
それから指先に至るまでの全身の体の動きがちょっと見にはわからないけれど、確かに障害を持っている青年の動きをしていました。また、本当にわずかな体の動き、例えば食事中におならをするシーン、ゴミを捨てるシーンなどにも日常的なチョウォンの仕草が自然に表現されていました。
そして走り方。走り方が最初の10kmマラソンと最後のマラソンでは、確実に成長していました。チョウォン独特の腕の振りや足の運びなどの走り方がトレーニングによって安定感が出てきたように感じました。「ゆっくりと」走ることを覚えたチョウォンは、それ以前のチョウォンとは違うことを示していました。
最後に表情ですが、チョウォンは他の20才の青年と比較して表情が乏しいです。笑顔はないし、怒りもしない。日常で泣くこともない。ある意味非常に演じづらいわけですが、ほんの少しの目の動き、頬の筋肉の動きなど、おそらく自閉症特有の表情を作りながらも、非常に魅力的な顔を常に観客に見せ続け、約2時間の上映時間中、チョウォンの表情に見飽きることはありませんでした。

この映画は実話ですが、映画化するに当たって、実在の青年をそのまま写し取ろうとしたのではなく、チョウォンという人物を作り上げているということが、ドキュメンタリーではない映画として、観客に普遍的に訴えかける演技を見せたのだと思います。

全編通して、チョ・スンウを全く感じさせず、チョウォンとして見続けられたということ、そしてチョウォンの物語に気持ちを全て入り込めたことは、やはりチョ・スンウさんの演技がとても素晴らしかったということだと思います。

当たり前のことばかりですけど、ちゃんと書いておきたくて書きました。
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by yumi-omma | 2005-07-07 21:08 | チョ・スンウ